<目次>
青字をクリックすると各項目へ飛びます。
損切りと利益確定に対する考え方
投資効率を上げる方法論や心構え
銘柄・時間・資金の分散の考え方
「損切りは、投資家に一生まとわりつく使命である」
「損切りは、大きく負け越さないことを意識した戦略である」
「投資の世界では、早くあきらめて損切りしたほうが『試合終了』になりにくい」
「全ての損切りは、資産家になるための戦略経費である」
「損切りをルール通りに実行できた時は、利益確定をルール通りに実行できた時と同じように、自分を褒めた方がいい」
「利益確定を剣とすれば損切りは盾であり、両者は相場の戦に欠かせない」
「損切りに向き合えない投資家は、リターンに目がくらんでリスクが見えなくなっている」
「含み益から含み損に転じた株は、損切りが難しく感じる」
「相場の下値メドは、常に意識しておかなくてはならない」
「損切りは一見すると自己否定のようだが、事前に戦略を立ててその通りに実行できた場合は、自己肯定に繋がる」★
#損切りとは、自分の間違いを認めること(自己否定)のように思われがちですが、損切りの条件をエントリー前に十分考えてその通りに実行できれば、正しい行動をとれたというという自信に繋がります。
「仏のように穏やかな気持ちで相場と対峙することは大切だが、損切りする瞬間だけは、心を鬼にしなければならない」★
「含み損を抱えてから、その対処方法について考え始めても、間に合わない」
#海に溺れてから泳ぎ方を考え始めているのと同じです。
「損切り、ナンピン、積立方式などの売買プランを事前に決めていないと、後で必ずジタバタすることになる」
「小さな利益を地道に積み上げて一気に損する『コツコツドカン』は、最も効率的、かつドラマティックにお金を減らす投資手法である」
「エントリーする際に使用した根拠や予測シナリオが、エントリー後に崩れたら、迷わず損切りしなければならない」
「エントリーポイントを厳選するほど、リターンは加速する」
「ナンピンは、バリュー投資の短中長期投資では有効だが、短期投資やグロース投資では裏目に出やすい」★
「損切りは、バリュー投資家の権利であり、グロース投資家の義務である」★
「朝起きられない子供が目覚まし時計を仕掛けるように、損切りできない投資家は逆指値注文を仕掛けなくてはならない」
「裁量取引でも、自分が苦手な作業は自動化したほうがいい」
「売買のシナリオを明確に描けている時は、株価チャートを見る時間と回数がおのずと激減する」
「入口が低リスクな短期投資でも、損切りできずに出口が長期投資になると深刻な事態になりうる」★
「『損小利大』は、『損切りを早く、利益確定を遅くせよ』という意味ではなく、『損失より利益が大きくりそうなポイントでのみエントリーせよ』という意味だ」
「エントリーした時点で『損小利大』になる未来を頭の中で描けていなければ、それが実現することはない」
「損切幅を小さく、利確幅を大きく設定するためには、上昇トレンドの初動を狙うしかない」
#損切り幅と利確幅の比率をリスクリワードと言います。エントリー前にはリスクリワードを計算する必要があります。
「バリュー株は、下値余地が限定的な投資商品だから、ローリスクな割には大きなリターンを見込める」★
「損切りも利益確定も、現金化によってポートフォリオを保全するという意味では、同じ作業になる」
「実現利益を積み上げることに固執すると、損切りや損出しをためらう心理面のリスクが高まる」
「高配当株投資で誰もがやるミスは、とっくに損切りすべき銘柄を、惰性で持ち続けてしまうことだ」★
「資産評価額の最大化を目標に掲げれば、痛みを伴う損失確定も、前向きな気持ちで実行できる」
「どんなに立派な経済理論を展開しようとも、現金が最も有用かつ安心感のあるアセットである現実をくつがえせない」
「相場の世界では、上手に負けることは、勝つことと同じだけの価値がある」
「勝つことでしか自己評価を高められない投資家は、いつまで経っても上手に負けられない」
「上手く損切りできた時は、上手く利益確定できた時と同じくらい、自分を褒めなければならない」
「短期投資の世界では、潔い損切りで小さな敗北を認め続ける投資家だけが、長期的な勝利を収める」★
「誰よりも上手く利益確定しようと思うより、誰よりも上手く損切りしようと心がけた方がいい」
「トレード初心者のうちは、損切りも利確もこまめに行う『損小利小』を心がけたほうが上手くいきやすい」
「チャート形状が売りに転じそうな時は、損切り・利確ラインにこだわらず、即時売却してもいい」★
「損切りラインは一本に固定し、利確ラインは下限と上限の二本を設定してその間で決済すればいい」
「長い目で見れば、一度はつらい損切りを経験しておくのも悪くない」★
「素晴らしい売買戦略には、感情の付け入る隙がない」★
「売買ルールは、思わず雑になりがちな日々の取引を丁寧に行うためにある」
「再現性のある取引を行うためには、誰もが理解できる明快な執行条件を考えなければならない」
「大した罪悪感もなく、簡単に破ってしまえる売買ルールは、そもそも真剣な気持ちで作成されたものではない」
「どのような理念で投資を行うのかを考えずに、あれこれルールを設定しても、計画倒れになることは目に見えている」
♯投資に対する理念とは、自分の性格やリスク許容度、投資の目的などを認識して決めた方針のことです。具体的には、「あうおの投資手法」ページをご覧ください。
「計画倒れに陥ることは、計画を立てていないのと同じだけの損失を招く」
「売買ルールを守れない最大の原因は、今の自分に合ったルールを設定できていないことにある」
「ルールを一向に守れない場合は、ルールの方に問題がある」
「厳しい売買ルールを頑張って守るより、頑張る必要がない売買ルールを厳しく守るほうが上手くいく」
「投資の才能とは、自分が決めた売買ルールを守り通す能力であり、その才能を持たぬ者は、今すぐ相場の世界から足を洗わねばならない」
「勝因を明確に説明できない勝利には、再現性がない」
「『ポジポジ病』を克服できない最大の理由は、自分の意志以上に、売買ルールが貧弱だからである」
#ポジポジ病とは、とにかくエントリーしていないと気が済まなくなることです。
「適切な取引ルールで、適度に自分を束縛するからこそ、相場の嵐に巻き込まれることなく、長期安定的な利益を享受できる」
「自分のルールを守れぬ投資家は、相場の暴力に必ず屈服する」
「勝ち続ける投資家は、無数の機会損失を許容して、優位性を見出したポイントのみで勝負する」
「投資を始める時期が遅い方が有利になる状況は多々あるから、投資の決断に性急さは必要ない」
「狙っている買値や売値に相場が到達するのには時間がかかるが、達する時は意外とすんなり達する」
「優位性を見出したポイントに関しては、誰にでも理解できるように明文化し、憲法のように心に刻まねばならない」
「優位性に対する言語化を曖昧にしている限り、永遠に曖昧な判断基準で取引を行うことになる」
「優位性のあるポイントでエントリーした場合でも、過剰なポジションを構築すると、精神的な優位性が低下して大敗する」★
「『頭と尻尾はくれてやれ』は、『自分が確信できる値幅の外ではポジションをはずせ』と解釈できる」
「株の売り時が難しいと感じるのは、実力を超える完璧なトレードをしようとしているからにすぎない」
「完璧主義をきれいさっぱり捨て去ることが、トレードを円滑に進めるコツだ」
「投資をストイックに捉えすぎると、株を永久保有するといった極端な思想に辿り着く」
「偉大な投資家達ですら今なお失敗を繰り返しているから、自分が犯す少々のミスには目をつぶったほうがいい」
「投資成績を間違いなく向上させる方法の一つは、バフェットやソロスなど、偉大な投資家達に後ろから見張られている気分で相場に臨むことだ」
「買いの根拠の裏返しが売りの根拠になるから、買いと売りのどちらの方が難しいという理屈は、論理的には成り立たない」
「利益確定した後に相場が上昇すると失敗した気分になるが、想定内の決済なら、自分を褒めたほうがいい」
「早すぎる売却で利益を取り逃すより、遅すぎる売却で利益を取り逃す方が、投資効率は格段に悪い」
「高配当株でも、割高感が出れば売却したり、魅力的な割安株と入れ替えた方が投資効率は上昇しやすい」★
「高配当株投資のメリットは売らなくていいことだが、売らないことは、キャピタルゲインを取りこぼすデメリットと隣り合わせだ」★
「高配当株投資で最も売却の誘惑に駆られる瞬間は、年間配当金と同額の含み益が乗った時だ」★
「バリュー株の売り時は、PBRが例年に比べ割高になるなど、企業価値がやや過大評価された時がいい」★
「含み益が+◯%になれば利確する、といった売却ルールは、企業や相場の分析と無関係だから優位性は高くない」
「順張りは上昇トレンドの初動を素早くとらえる能力、逆張りは下落トレンドの終盤まで待つ能力が試される」★
「外国人投資家や機関投資家などの買いが入って相場が大きく上昇したら、目線は売りに切り替えたほうがいい」
「大口の海外投資家は、日本の相場の動きに大きく影響するが、いつも上手く立ち回っているわけではない」
「外国人投資家が株を大量に売っている局面で株を買うことは、必ずしも誤った投資行動ではない」
「戦略不在の投資は、大金を一瞬で溶かす最悪のギャンブルになる」★
「感情任せで根拠の薄い取引は、もれなくギャンブルである」★
「戦略を放棄した投資家は、戦略を堅持する投資家に、必ず滅ぼされる」
「投資のプロは、決算プレイを好まない」
※決算プレイとは、決算発表の前後の値動きを一か八かで狙うギャンブルトレードのことです。
「どんなに恐ろしい相場も、投資家が資金管理を正しく実行しさえすれば、無間地獄の様相を呈することはない」★
「資金管理とは、感覚的に言えば、お金を宝物のように丁重に扱うことである」
「ひとつひとつ丁寧に積み上げたポジションは、将来報われる可能性が高い」
「投資元本が大きくなるほど、気持ちを小さくして、銘柄・時間・資金の全てを意識的に分散する必要がある」
「インデックスの定期積立、『ネオモバ』などの少額投資は、分散を追求し続ける所に最大の強みがある」
「インデックスの定期・定額積立は、資金枯渇の心配がなく、暴落後の資産回復も早いから、メンタルに優しい」★
#定期・定額積立は、別名、ドルコスト平均法と呼ばれます。相場が長期低迷しても、その後、上昇に転じれば、資産回復が早く進みます。詳しくは「6.重要知識」の「投資の世界にはびこる誤解」をご参照下さい。
「優位性が高い投資戦略の本質は、相場が上下どちらへ振れても問題が起きないよう、ポジションを調整し続けることにある」
「資金管理という土台がなければ、長期投資を続けても、複利は綺麗に積み上がらない」
「アセットアロケーションは、投資家の年齢や資産状況ではなく、相場環境に応じて変化させたほうがいい」★
#アセットは「資産」、アロケーションは「配分」。アセットアロケーションとは、運用する資金を、国内外の株や債券などにどのような割合で投資するのかを決めることです。「個人の年齢・収入・資産」などで決定すべきというのが一般論です。
「良い投資商品を選んでも、買い付け方法に戦略性がないと、何年も塩漬けになって複利を実感できないことがある」
「中規模の暴落、歴史的暴落の二段構えで具体的な待機資金を準備できていれば、資金管理は磐石と言える」
「小口の取引はリスクが低いものの、大きく張る自信と根拠がないだけなら、勝率は格段に下がる」
「投資元本の十%を投下する勇気が持てない銘柄は、優待株でない限り、一株も買う必要がない」
「個別株の分散投資は、量より質を重視しないと、銘柄を増やすたびに新たなリスクを招き入れてしまう」
「よく知らない株に広く投資するより、よく知る株に狭く投資するほうが、リスク管理の点では安全だ」
「事業規模や時価総額の大きい企業だけでポートフォリオを組む場合は、小さい企業だけで組む場合より、銘柄の分散数は少なくて良い」
「モヤモヤした気持ちで投資した銘柄は、ポートフォリオのリターンを間違いなく押し下げる」
「思慮の足りない分散投資は、単なる意識散漫である」
「企業に対する選球眼を磨くと、銘柄数はおのずと減る」
「バリュー投資は、それ自体が低リスクな割安株を扱っているから、何十銘柄も広く分散する必要はない」
「ウォーレン・バフェットのポートフォリオは、組入上位5銘柄のみで全体の75%を占めるが、その全てが比較的割安な安定企業であるため、一定のリスク管理が担保されている」
「『分散投資は無知に対するヘッジ』と言うバフェット対して、ソクラテスは『汝自身を知れ』と戒めるだろう」
#バフェットにも知り得ない事は山ほどあるはずです。
「均等分散投資は単なる思考停止であり、各企業に対する信頼度、時価総額などによって、保有割合にはメリハリをつけたほうがいい」
「高配当株投資で銘柄数を増やすと管理が大変になり、配当金がもはや不労所得とは言えなくなる」★
#個人投資家が5銘柄に均等分散投資したケース(各銘柄20%ずつ)で考えます。1社が重大な危機に瀕して、直近の時価の半値で売却できた場合、ポートフォリオ全体の棄損率は10%です。残り4社の株価と配当金が年5%成長すれば、2年で元通りになります。売却で回収した10%分の現金があるため、配当生活にも支障はありません。
「信用取引にのめり込む必要はないが、それを自在に使いこなせる程度の資金管理能力は、誰もが持つべきだ」
「信用取引を単に危険だからという理由でやらない人は、現物株も本気でやらない方が身のためだ」
「自己資本による現物取引も、他人資本による信用取引も、お金を丁寧に活用すれば利益を生むという点で違いはない」